初日3つめはThe Web KANZAKIの神崎さん。去年のCSS Niteに続いてお話を聞くのは2回目、お会いするのは3回目。3回とも違う会社の名刺を渡しているという。。。
なるべく聞いたことのない人のセッションを受けようと思っていたんですが、神崎さんばかりは聞かないわけにはいかないでしょう。
関連エントリー:名前のウェブとXHTML文書のプロファイル
- 情報は伝わるか?
- 「ウェブ社会をどう生きるか」西垣通
- そもそも情報は伝わらない・・・
- 生物が世界との係わり合いをどう捉えるかは、それぞれすべて異なる(生命情報)。そもそもこれは完全には伝えることができない。
- でもそれじゃ社会がなりたたないので、どうにか言葉や文字にして伝達しようとする(社会情報)
- さらにそれをコード化して素早く広く便利に利用しようとする(機械情報)
- XHTMLでセマンティックで・・・というのは機械情報のレベル
- なんとか社会情報、さらには生命情報を伝える方法に思いを馳せるべき
- ・・・というのが本の内容
- 「ウェブ社会をどう生きるか」西垣通
- 情報の伝達と名前
- 情報のコード化→情報の再構築
- そのために名前が重要な役割を果たす
- 名前のウェブと3つの名前
- 主語・述語・目的語の3点セットで考えることができる
- CSSはセレクタ・プロパティ・値
- XHTMLはURI・要素型・要素内容
- ハイパーリンクはアンカー要素・href・リンク先URI
- RDFはリソースURI・プロパティ・目的語URI/リテラル
- ウェブ文書の名前の表現法
- グローバル名
- XHMLの要素とか
- 文書ツリーの要素の名前
- DOM
- XPath
- CSS Selectors(子孫セレクタ)
- 任意の名前
- class属性値、未定義のrel属性値
- いろいろな人名、地名、イベント名・・・
- グローバル名
- ウェブ上の名前によって可能になること
- 識別と同定
- データアクセス
- 情報コンテンツの表現と操作
- 名前を持つことがデータにアクセスするための出発点になる
- XHTMLの名前と働き
- 名前とアクセスと機能
- 見出し要素、form、a、・・・
- role属性(XHTML2.0)
- 名前とアクセスと機能
- プロパティとしてのXHTMLの名前
- 仕様などの共通了解のある名前
- コミュニティや個人レベルの名前
- コミュニティレベルのclass属性をいかにグローバルで使えるようにするか
- 簡素な名前システム(X)HTML
- なぜ(X)HTMLにfn要素がないのか。
- The Simpler, the better.(TBL)
- もともとHTMLはあえてシンプルなものにした。その方が普及する。
- 最小限の共通部分をグローバルな要素型として定義する。
- class属性などで個別の役割を定義する
- class属性はXHTMLに用意された拡張機能とも言える
- ではfnを共有する方法は?
- XHTML文書のプロファイル
- 文書の特徴やセマンティクスを示すプロファイル
- 文書プロファイル
- XHTMLの@profile属性
- 文書の特徴やセマンティクスを示すプロファイル
- XHTML文書の名前拡張法比較
- 新しい要素型の定義(際限が無く、非現実的)
- XHTMLのモジュール化(素人には困難)
- 名前空間を利用した語彙併用
- XHTMLプロファイル
- ローカル属性をグローバルで使うための架け橋としてのプロファイル
- @class, @relのみ
- GRDDLによる名前の変換
- GRDDL(XHTMLからXSLTを使ってメタデータを抽出する仕組み)
- 変換XSLTを登録したプロファイルを利用すれば@profile属性を書くだけ
- 共有プロファイルを使おう
- 現在の技術で名前共有を実現
- 自分で作ることができる
- Web KANZAKI謹製 ;-)公開プロファイル→http://purl.org/net/ns/metaprof
- <head profile=”http://purl.org/net/ns/metaprof”>←これを書くだけ!
- Demonstration of an RDF in XHTML processor
- 現在の技術で名前共有を実現
- まず最初に整形式XHTMLで
- でもその前にXHTMLをきちんと書こう
- well-formedであることが前提
- 実践:metaprof
- head内の要素からメタデータを抽出する(meta要素、link要素など)
- 本文のXHTML要素型からのメタデータ
- h2要素内容を集めて目次にするなど
- class属性、rel属性を設定して使用
- class=”modified”で「最終更新日」など
- a要素のrel属性でリンクの意味を明示する
- IFPとしてのリンク
- URIをそのまま目的語にすると具合が悪い場合、class=”ifp”としてURIを区別する。
- 特殊なブロックとしてのmicroformats
- metaprofでのmiroformatsの扱い
- microformatsはmicroformatsコミュニティの中でしか通用せず、グローバルにする手段を持っていない。
- metaprofの中でmicroformatsを参照する
- RDFを抽出することができる。
- metaprofでのmiroformatsの扱い
- リンクするデータ
- 目的語としての名前
- リンク可能なデータとしての目的語
- リンクドデータであることが重要
- リンク可能なデータとしてのキーワード
- Wikipediaを概念のURIとして使えないか
- キーワードと概念とWikipediaをつなぐ
- まとめ
- 情報を伝える媒介として名前が重要
- 本質的な情報である生命情報は、社会情報、機械情報として交換、蓄積される
- それらを適切に解釈するにはルールの共有が必要
- 名前を適切に用いることで情報の共有・伝達が可能になる
- ローカルな名前はプロファイルでグローバル化してRDFグラフに
- profile属性を使ってローカルな名前を共有可能に
- データをできるだけリンク可能にする
- 名前を使っていろんなものがリンクしている
- リンクドデータとして繋がることにより、名前と情報を共有できるようにしたい
- 情報を伝える媒介として名前が重要
んんー、後半ちょっとついていけませんでした。
全体としてはつまり、セマンティック・ウェブ的に意味を表現する要素に一意のURIを与えて、文書をきちんと機械的に処理できるようにしよう、ということかな。
会場は無線LANが使えたので、途中で実際にこのブログのhead要素にprofile属性を入れてみました。その結果がこちら(ブラウザによって表示方法が違います)。
無事(XMLパーサーも通過して)メタデータが取り出せたようですが、ろくなデータを記述してないということがバレてしまいますね。。。